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「光と闇と謎の夢?」





光の中に一人の女性が立っているのが見える。
私は、それに対し、無意識に声をかけていた。

「母さん…」

するとそれはにっこりと微笑み、静かにこう告げた。

「すべて、忘れなさい。私達のこと貴方の使命の事…。
 貴方にこんな危険な事をお母さんはさせたくないの。
  だから忘れなさい。忘れて幸せに生きてね……」

と、その次の瞬間だった…!
それからはすさまじい光が放たれ、私の視界は完全に真っ白になる。

「待って、待ってよ!私を置いていかないで!」

慌ててそこに手を差し伸べるが、
目の前の光に指先が触れた途端に、光は徐々に浸食されていき、
気がつけば、周囲は全て。夜より暗い闇で覆われていた。

ふと前に目線を上げると、その闇の中から1つ。
人のような影が姿を現すのが見えた。

「貴方は…誰!?」

だが、それは私の質問には全く答える様子が無く、
じわじわとこちらへと近づきながら何やらつぶやいている。

「お前を…殺す…お前が生きている事は、
わしにとっては不愉快なだけだ…。殺す…。殺してやる…!!!」

言葉の後、影から邪悪な気配が立ち込め……。

「ちょ…ちょっとまって…!!!」

その影の主の顔が、にやりと微笑んだように見えた。

「死ね!!!」

言葉の後、天空から無数の隕石のような物が私目掛けて大量に降ってくる!!!

「い…いやぁぁぁ!!!」

強烈な激突音を耳にしながら、
段々と意識が遠のいていった……。




「あぁぁぁ!!!…あぁ!?」

身体をがばっと起こし、
何気なく視線を上に向けると、
何と!!空から大量の本が降ってきているではないか!!

「痛、いたた!いたいってば!」

私はその大量の本でつぶされ、完全にうもれてしまった。

「ぷは!はー…はー…いったいなんなのよ…ったく…」

しばらくして、何とかその山から抜け出し、私は辺りを見回してみる。

「ここ、地下の書庫じゃない!…って事はさっきのは夢?
 そ、そーよね!あーんな現実があってたまりますかっての!」

ぐったりと疲れが押し寄せ大きなため息がこぼれる。

「調べ物してていつのまに寝ちゃったんだ…」

ふと時間が気になり、私は掛け時計に目を移す。
すると時計の針は、10時調度をさしていた……。

「って…!!うっそぉ!!朝ぁ!?
しかも確か、今日って【魔道の儀】の日じゃない!!!」

私は慌てて本の山からピョンっとしたに飛び降りる。

するとその時、上に残っていたのか、
落ちてきた本が、見事に私の頭を直撃する。

「あいたぁ!!」

それは随分と古臭い本で、
今までに見たことが無いような気がした。

「こんな本あったかなぁ…?」

何故だか心惹かれる気がして、
私は本を開いてみようと半無意識的に手をかけていた…。

「コラーッ!エリスー!早くしなさーい!
アンタがいないと魔道の儀が始めれないじゃなーい!」

と、本を開こうと手に取った瞬間に、
玄関の方から私の事を呼ぶ声が聞こえた。

「あ、ご、ごめーん!今行くからー!…本は帰ってきてからでもいいよね」

本は帰ってきたら帰ってからすぐ読める様にと、
テーブルの上にぶん投げる様にして置くと、
私はそのまま上着だけを羽織り、飛び出すように家を出た。




(私の名前は【エリス】名字は…わかんないや。

私、親に捨てられて泣いていた所を、
ちょっと前まで一緒に住んでいたおばさんに拾われたんだってさ。

今は、一人立ちを目指して一人暮らし中!
まぁ、仕事はまだ見つかっていませんが…?

んで、なんでも、私ってば生まれつき魔力があるらしくて、
その為に親に捨てられたんじゃないかって話し。
今更どうとも思ってないけどね。

それでね、その魔法を使うには使い魔って言うのが必要らしいのよ。
だから、今日広場でやる魔道の儀ってので、
その使い魔とか言うのの召喚をやるんだってさ。

私にはどんな使い魔が来るのかなー?楽しみ〜♪)

私は喜びに胸を躍らせていた。

「っと、先におばさんところよってかなくっちゃ!」

が、しかし肝心の育ての親に今日の挨拶をしていなかった事を思い出し、
私はすぐに足を止め、その場から真っ直ぐおばさんの家へと進路を変更するのだった。




「おばさん!」

私は、ドアを蹴飛ばすような勢いで開き、
そして出来る限り元気良くを意識しおばさんに声をかけた。

返事が無かったので、勝手に家の中へと進入していく私。
別に元は住んでいた場所なんだから、
勝手に侵入したって誰も文句言わないでしょ?

「あ、おばさん、やっぱりここにいたんだね」

一緒に暮らしていた時もよく座っていた茶の間の木の椅子。
おばさんはそこに一人、相変わらずちょこんと座っていた。
だけど、何だか今日はいつもの明るさではなく、
寂しさや物悲しさを感じた様な気がした……。

「おばさん?」

私が傍まで行ってもう一度声をかけると、
一瞬ビクッと肩をすくませ、かなり驚いた様子だったが、
すぐにいつもの優しい笑顔で答えてくれた。

「あぁ…、エリスかい。魔道の儀はもう始まるからね。
速く行かないとみんなに迷惑がかかるよ?」

「うん、わかってる!おばさんも絶対私が一人前って言うのかな…?
…まあ、いいや!絶対私の使い魔を見に来てね!」

「えぇ、わかってるわ」

おばさんは不動の笑顔で嬉しそうに返事をしてくれた。

「じゃあ、私行ってくるよ!絶対、絶対!来てね!」

しかし、何だか気の高ぶっていた私は、
更に念を押すようにしてしつこく言いながらその場を立ち去るのだった。

この時、どうしておばさんがあんな寂しそうな顔をしていたのか。
私にはわからなかった…。

だけどもし気がついていたら、
あんな事件は避ける事が出来ていたのかも知れない……。



広場につくと、そこはもう町の人達でいっぱいだった。

「ふえ〜、この町ってこうして見ると意外と人が多いんだね…」

何だか圧倒されながら中心にある噴水にフラフラと近づいていく私。
ふと、横に視線を流すと、私に向かって一人の男が近づいてきているのが目に入った。

「エリスさーん!やっと来てくれたんですね」

この町の神父だった。
今回の儀式の為に態々山奥の教会から出向いてくれたという。
神父も大変ですね、ご苦労な事です。

「あはっ、ごっめんなさい!神父様〜。ちょっと寝坊しちゃって…」

神父はやれやれとため息をこぼした。
きっと内心素直に謝れとか思っていたのかもしれない。
…だって、何かこの男の雰囲気好きになれないんだもん…。それって言い訳?

「まあ、いいでしょう。それでは、あそこに魔法陣を書きましたから、
貴方はあそこの真ん中に立ってて下さいね」

「へ?それだけでいいの?」

私の驚いた様子に神父はくすくすと笑いながら言った。
何かこいつに笑われるのってかなり腹立つ…。

「そうです。貴方はただ私に任せて下さい。
そうすればすぐに終りますから」

微妙に顔がやらしかったが、これ以上挑発する訳にもいくまいと思い、
私は、素直に頷いて見せ、そのまま魔法陣の真ん中へと向かっていった。

今日は本当に町の人達勢揃いと言う状態に見えた。
顔は微妙に知ってるんだけど名前の知らない人。
そして全く顔すらも知らない人。

何だかよくわからないけど兎に角人で一杯にあふれ返っているのだ。

しかし、みんなシーンと静まり返っていて、
何だか抜け殻の人形がウジャウジャと……。
まるで私を逃がしてはならない生け贄のような表情で見つめていた。

…ただの考えすぎだろうか?

そして気がつくと、私はいつのまにか魔法陣の真ん中に立っていた。

「ん?何だろこれ…」

ふと足元に視線を落とすと、
そこにはどこかで見た事のある本が落ちているのだ。

「これ…、さっき私が家に置いてきた本じゃない?
どうしてここに?何だか気持ち悪い本ね…」

私はとりあえずそれを拾い上げると、
広場の中心の噴水に向けてぶん投げることにした。

「ずりゃああ!!」

ぶん投げられた本は綺麗な曲線を描き、見事に噴水へホールインワン。
「いよっしっ!」
私は、自分のコントロールの良さに感動を覚えながら、
その場で儀式とやらが始まるのを待つ事にした。



しばらくして辺りがザワザワと騒がしくなってきた。
ふと騒ぎの方に視線をやると民衆があけひろげた道から、
あの神父がツカツカと歩いて来るのが見えた。

まるで本物の神でも崇めているかのように、
民衆達は神父の事を一生懸命に拝んでいる。

その様子が更に奴を気に入らない存在へと上り詰めてくれるのは言うまでも無い。

神父は魔法陣の前で足を止め、
何かに祈りを捧げてから私に話し掛けてきた。

「エリスさん。これから魔道の儀を始めます。準備はよろしいですか?」

「うん、どっちでもいいよ。どうせすぐ終わるんでしょ?」

正直こいつに名前を呼ばれること自体が、
ひっっじょーーーに!不愉快でたまらなかった私は、
とにっかくダルイこの儀式を早く終わらせてしまいたかった。

そんな私は心のままに素直に答える。

「ま、まぁそうですね…」

当然、神父は、そんな私の態度にかなり呆れた様子だ。
…でもま、明らかにこっちが嫌いオーラだしてるんだから嫌われて当然よね。

その後神父は、ごほん!と偉そうに咳払いをすると、

「行きますよ!」

と気合を込めて、何やらブツブツと呪文を唱え始める。

すると次の瞬間、目に見えないはずの空気が明らかに雰囲気を変え、
魔道の力が魔方陣を中心として異常なまでに張り巡らされる。
空気事態が意識を持ったかのようにまるで違うものへと姿を変えていく…。

「ぐぅ……か…らだ…が……」

あまりの重圧に私はその場に膝を着いて座り込んでしまった。
しかし、民衆達はそれを見ても疑問な態度すら見せず、
まるで感情を無くした人形のように静かに私が苦しむ様を見つめていた。

何かがおかしい……。
私はその場から逃げ出したかった。
だけど、気がついた時にはもう遅く、私の意識は段々と薄れいくのであった……。